えー大阪府交野市私市に来ております。
観光ってわけでもないんですけど、行ってみようと思ったきっかけはインターネットの記事。
桓武天皇陵、恭仁宮跡、藤ノ木古墳、難波宮跡、阿武山古墳の5か所を結ぶと五芒星が出現。
これ、なんか凄い、と思いません?
この五芒星に何の意味があるのか、その記事では言及されてなかったのですが、中心の五角形の中になぜか交野市がすっぽりおさまっちゃってるんですよね。
交野市といえば古くから七夕にまつわる逸話が残されていて、「星ふる街」だかなんだかキャッチコピーを掲げていたはず。
特にどこへ、と決めていたわけではなかったんですが、とりあえずその街並みを見てみたい、と思った。
168号線をあてどなく南へ。
まあ、ある程度予想はしていたんですが、これといって特別ななにかがあるわけでもありません。
むしろいきなり伝奇ロマンななにかに遭遇した方が逆に怖い、って話で。
住宅地と田園、 ポツリとコンビニ、道なりに進めば生駒方面。
いかん、このままではらちがあかぬ、と判断した私は、 以前より気になっていた星田妙見宮へと向かうことに決めます。
地元では妙見さん、と呼ばれ親しまれる存在だとか。
さてこの妙見さんですが、さかのぼること奈良時代から伝わる古い信仰のようでして。
私はてっきり神道系で神社だと思ってたんですが、元々は仏教でいう北辰信仰と、道教における星辰信仰、それに神道の天御中主信仰などが入り交じった実に複雑なものらしく、混成宗教的なハイブリッドらしい。
実は日本各地に妙見さんは存在してまして。
機内で有名なのが兵庫県能勢の妙見さん。
他にも福島県の相馬妙見、熊本県の八代妙見があり、それらが日本三大妙見と呼ばれています。
星田妙見宮は日本三大妙見ほど知名度はないんですが、パワースポットとして注目されている場所であるとか。
地図を頼りに住宅街へと車のハンドルを切ります。
本当にこんな場所に山があるのか、と不安になりながら、家々をぬうように路地を走る。
あ、なんだか道がだんだん怪しくなってきた、と思いながら右手に小学校をやりすごすと・・・・・。
ありました、星田妙見宮。
鳥居をくぐると鬱蒼とした樹林にかこまれた参道が。
人っ子ひとりいません。
私だけ。
200メートルほど進むと左手に石段。
きたか、登攀、ええ、わかってましたとも。
先が長そうだな、おい。
はー。
登るとしますかね。
しん、と静まり返った空気。
どこかちょっと怖いです。
以前十津川村の玉置神社に行ったときは人の生活とは無縁の静寂があったように感じましたが、今回はなにかが息を潜めてうかがってるような感じがしました。
もちろんなんの感応力もない凡人たる私の主観です。
途中で休憩所のようなところが。
手ブレがひどくてすいません。
息あがってんのよ、ええはい。
ここからは結構すぐでした。
拝殿。
なんか修理みたいなことされてる方がいて、近くから撮影するのははばかられた。
拝殿からふりかえってふもとを撮影。
左手が社務所。
向かいに居る人たちは関係者の方々のようで、私にはわからぬ作業に没頭されておられました。
拝殿もそうなんですが、やはり微妙に純粋な神社とは建物の意匠、装飾が違うように感じられましたね。
拝殿の後ろにはご本尊たる巨石、注連縄で飾られた磐座があるらしいんですが、修理の邪魔をしては、と思い、行けませんでした。
余談ですが、こちらの妙見宮、隕石で山肌を削られた跡地に出来たものらしいです。
隕石というと私からすれば完全にSFで、すわ、遊星からの物体Xか、それともボディスナッチャーズか、ってなっちゃうんですけど、もちろんそんなはずはなくて、そういう歴史的事実が北極星を世界の理の中心とする北辰信仰の場として最適だった、ということだったんでしょうね、きっと。
拝殿の右手に奥へと続く小道が。
根が浮き出てます。
どことなく京都の鞍馬山のよう。
一時期はここも手入れする人がなく、荒れたらしいんですが、今はきれいに整備されてますね。
こういう祠っぽいのがあちこちに点在してます。
妙見宮は近くにある星田神社の境外社でもあるらしいんで、関連するものとかあるんでしょうね、きっと。
途中で撮った北河内の街並み。
余談ですが、こちら、厄除招福を得る強力な霊符をもらえるらしいです。
いただくためには一通りの儀式みたいなのがあるよう。
ま、私みたいなのは儀式の途中で仏罰だか神罰だかに触れて、泡吹いて失神しそうな気がするんで申し出たりはしませんでしたが。
よくみたら入り口近くに巨大な石碑があった。
「小松神社」って・・・。結局神社なのかよ!って。
どっちなの?妙見宮?神社?
いや、なんだか独特な場所でしたね。
再び168号線に戻ります。
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